内申書(調査書)の中には、9教科の評定や「行動の記録」「観点別評価」とは別に、「総合所見及び指導上参考となる諸事項」という欄が設けられているのが一般的です。これは担任の先生が、お子さまの学校生活の様子を文章でまとめて記載するものです。「三者面談で先生が『所見にはこう書きますね』と話していたけれど、具体的に何が書かれるのかよくわからない」という保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、総合所見欄がどのような位置づけの欄か、2学期にご家庭で意識しておきたいポイントとあわせて解説します。
内申書の「総合所見」欄とは
調査書には、9教科の評定(5段階評価)や出欠の記録、行動の記録といった項目に加えて、担任の先生が文章で所見を記載する欄が設けられているのが一般的です。学習面での成長、学校行事や係活動への取り組み、友人関係の中で見られた良さなど、数値だけでは伝わりにくい様子を、先生の言葉でまとめて伝えるためのものと理解しておくとよいでしょう。欄の名称や記載の形式・分量は学校や年度によって運用が異なる場合があるため、詳細は在籍中学校や埼玉県教育委員会の公式発表でご確認ください。
「行動の記録」「観点別評価」との違い
項目評価と文章記述の違い
「行動の記録」は、責任感や思いやりといった観点ごとにチェック形式で評価されることが多い欄です。一方で総合所見は、決まった観点に沿ってチェックするのではなく、担任の先生が自由な文章でお子さまの様子を記述する欄という違いがあります。同じ「評定に表れない評価」であっても、記録の仕方が異なる点を押さえておくとよいでしょう。
合否への関わり方
埼玉県公立高校入試の合否判定は、基本的に学力検査点と9教科の評定(内申点)の合計を軸に行われます。総合所見は評定のように点数化・合計されるものではなく、調査書の中でお子さまの人物像を伝える参考情報という位置づけが一般的です。ただし、この取り扱いは制度の見直しによって変わる可能性もあるため、最新の運用は各高校・埼玉県教育委員会の公式発表でご確認ください。
総合所見にはどのような内容が書かれやすいか
総合所見は先生ごとに書き方の個性が出やすい欄ですが、一般的には次のような内容が題材になりやすいと言われています。
- 学習面で努力が見られた教科や、苦手を克服しようとした過程
- 学級活動・委員会活動・生徒会活動での役割や取り組み方
- 体育祭・文化祭など学校行事での活躍や協力する姿勢
- 部活動での継続的な努力や、後輩・仲間への関わり方
- 友人関係の中で見られた思いやりやリーダーシップ
テストの点数のように数字で測れるものではないからこそ、日々の学校生活の中でどのような姿を先生に見せているかが、所見の内容につながっていきます。
2学期、保護者が意識しておきたいこと
体育祭や文化祭など行事が集中する2学期は、お子さまの頑張りが先生の目にとまりやすい時期でもあります。富士見市・ふじみ野市・志木市・新座市エリアなど東武東上線沿線の中学校でも、鶴瀬駅・みずほ台駅・志木駅・新座駅周辺の生徒たちが行事や委員会活動に取り組む姿は、先生方がよく見ている場面のひとつです。ご家庭では、以下のような点を意識しておくとよいでしょう。
- 行事や委員会活動に、お子さま自身がどう関わっているかを聞いてみる
- 結果よりも取り組む過程や工夫を認め、家庭でも声をかける
- 三者面談で「所見にはどのような点を書く予定か」を先生に尋ねてみる
- 学習面・生活面で気になる変化があれば、早めに担任の先生に相談する
総合所見のために特別なことをする必要はありませんが、日々の学校生活の積み重ねが自然と反映される欄だと理解しておくと、2学期の過ごし方に対する見方も変わってくるかもしれません。
気になることがあれば早めの相談を
調査書にどのような内容が記載されるかについては、担任の先生に直接尋ねるのが基本になります。一方で、学習面の内申点対策と学校生活面の両方に不安がある場合は、通っている塾の先生に相談することで、家庭学習の計画づくりと合わせて、学校生活への向き合い方についてもアドバイスを受けられることがあります。地域の受験事情に詳しい塾であれば、内申点全体のバランスを踏まえた志望校選びの相談にも対応してもらえるでしょう。
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