9月下旬、川越・ふじみ野・富士見・志木・新座エリアの多くの中学校では2学期の中間テストが近づいています。「うちの子のクラスは『5』が少ないから不利なのでは」「学年順位が下がったら内申点も下がるのでは」といった不安を持つ保護者の方も少なくありません。実はこうした不安の背景には、現在の内申点(評定)が「絶対評価」という考え方で付けられているという仕組みへの誤解があります。今回は絶対評価の考え方と、かつての相対評価との違いを保護者向けに解説します。
内申点は「絶対評価」で付けられている
現在の公立中学校の通知表・内申点(評定)は「絶対評価」、正確には各教科であらかじめ定められた目標にどれだけ到達しているかを見る「目標準拠評価」という考え方で付けられています。学年やクラスの中で成績を並べ、上位から一定の割合だけに「5」を付けるといった順位づけの発想ではなく、一人ひとりの生徒が定められた学習目標にどれだけ到達したかを、教科ごとに定められた観点に沿って評価する仕組みです。そのため、理屈のうえでは同じクラスの生徒全員が「5」を取ることも、逆に全員が低い評定になることもあり得ます。
「相対評価」とは何が違うのか
これに対して「相対評価」は、学年やクラスという集団の中での順位に応じて評定の人数比率をあらかじめ決めておく考え方です。たとえば「5は上位◯%まで」「2以下は下位◯%」というように、集団内での相対的な位置によって機械的に評定が振り分けられます。この方式では、どれだけお子さま個人が学習内容を理解していても、周囲の生徒の出来次第で評定が変わってしまうという特徴がありました。現在の内申点は、こうした周囲との比較ではなく、お子さま自身の到達度を基準にしている点が大きな違いです。
絶対評価だからこそ起こりうること
絶対評価の仕組みを保護者の方が理解しておくと、次のような場面で誤解せずに済みます。
- 同じクラスに「5」の生徒が多くても、それだけでお子さまの評定が不利になるわけではない
- 学年順位が下がっても、定期テストの得点や提出物・授業態度など各観点の到達度が保たれていれば評定はすぐには下がらない場合がある
- 逆に、定期テストの得点が良くても、提出物や授業への取り組みなど他の観点が満たされていなければ評定が伸びない場合がある
- 先生によって評価の運用に多少の違いが生まれやすく、学校間・クラス間でばらつきが出ることがある
特に最後の点は、これまでの記事でもお伝えしてきた「内申点の学校差」にもつながる部分です。絶対評価は基準こそ全国的に統一されていますが、実際の運用は各学校・各先生に委ねられている面があるため、隣接する学校の評定基準が完全に同じとは限りません。
保護者が確認しておきたいポイント
絶対評価の仕組みを踏まえて、ご家庭で意識しておきたい点をまとめました。
- 評定は「周りと比べてどうか」ではなく「お子さま自身がどれだけ目標に到達しているか」で決まる
- 定期テストの得点だけでなく、提出物・授業態度・観点別評価もあわせて評定が構成される
- 学年順位に一喜一憂するより、テスト後の解き直しや提出物の管理など、評定に直結する行動を優先する
- 評定の付き方に疑問がある場合は、三者面談などの機会に担任の先生へ確認してみる
2学期中間テストを前にご家庭でできること
絶対評価のもとでは、周囲の出来を気にするよりも、お子さま自身が「目の前の目標にどれだけ近づけているか」を意識することが評定アップの近道です。2学期中間テストに向けては、まずは提出物の期限管理と、授業内容の理解度を確認する習慣づけから始めるとよいでしょう。テスト範囲が発表されたら早めに計画を立て、苦手な単元を後回しにしないことが大切です。ご家庭だけで学習管理が難しい場合は、地域の学習塾を活用しながら、評定に直結する学習習慣を整えていく方法もあります。
川越市・ふじみ野市・富士見市・三芳町・志木市・新座市エリアには、内申点対策に力を入れる学習塾もあります。絶対評価の仕組みを理解したうえで、お子さまに合った学習計画を塾の先生と一緒に立てていくのも一つの方法です。
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