私立高校のパンフレットや学校説明会でよく目にする「進学実績」の一覧表。難関大学の合格者数がずらりと並んでいると、それだけで「良い学校」だと感じてしまいがちです。しかし進学実績のデータには、見方によって印象が大きく変わる「カラクリ」がいくつかあります。富士見市・ふじみ野市・三芳町・川越市・志木市・新座市エリアから私立高校を検討する保護者の方に向けて、進学実績データを正しく読み解くためのポイントを整理します。
進学実績でよく見る数字の落とし穴
「合格者数」と「進学者数」は別物
進学実績の表に並ぶのは、多くの場合「合格者数」であり「進学者数(実際にその大学に入学した人数)」ではありません。1人の生徒が複数の大学・学部に合格すればその分だけ合格者数としてカウントされるため、表面上の数字が生徒の実人数より大きく見えることがあります。学校の実力を比較する際は、合格者数の合計だけでなく「卒業生全体のうち何人が難関大学に進学したか」という視点で捉えることが大切です。
「現役」と「既卒(浪人)」が合算されていないか
進学実績には、その年に卒業した現役生の合格者数だけでなく、過年度に卒業した既卒生(浪人生)の合格者数が合算されているケースもあります。現役合格の実績を知りたい場合は「現役合格者数」または「現役進学率」が別に記載されているかを確認しましょう。記載がなければ、学校説明会や個別相談会で直接質問してみるのも一つの方法です。
進学実績を比較する際のチェックポイント
複数の私立高校を比較する際は、以下の点をあわせて確認すると、より実態に近い比較ができます。
- 合格者数の「延べ数」なのか、進学した生徒の「実人数」なのか
- 現役合格者数と既卒(浪人)合格者数が分けて記載されているか
- その年の卒業生総数に対して、難関大学合格者がどれくらいの割合か
- 特進コースなど特定コースの実績だけが強調されていないか
- 公表されている実績が直近何年分のものか(1年だけの数字か、複数年の傾向か)
特にコース制を採用している学校では、進学実績が特定コースの生徒に偏って集計されている場合があります。コースごとの違いについて詳しくは、別記事でも解説していますので、あわせてご確認ください。
大学附属校の場合はさらに注意が必要
大学附属校の進学実績を見る際は、系列大学への「内部進学者」と、他大学を受験して合格した「外部合格者」が区別されているかを確認しましょう。附属校ならではの内部進学の仕組みや、コースによる内部進学条件の違いについては、別記事で詳しく取り上げていますので、大学附属校を検討中のご家庭はあわせてご覧ください。
学校説明会・個別相談会で確認しておきたい質問
パンフレットの数字だけで判断せず、説明会や個別相談会で直接質問することで、より正確な実態がつかめます。以下のような質問をあらかじめ用意しておくとよいでしょう。
- この進学実績は現役生のみの数字ですか、既卒生も含みますか
- 合格者数は延べ人数ですか、実際に進学した生徒の人数ですか
- 特進コースと他コースで、進学実績にどれくらいの差がありますか
- 過去3〜5年の推移で見て、実績は上昇傾向・安定・下降のどれですか
個別相談会での持ち物や当日の流れについては、別記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
富士見・ふじみ野・川越エリアから検討する場合の視点
東武東上線沿線にお住まいのご家庭では、ふじみ野駅・鶴瀬駅・志木駅・川越駅周辺から通える複数の私立高校を比較検討されることが多くあります。進学実績はもちろん重要な判断材料ですが、通学のしやすさや校風、お子さまの学習スタイルとの相性もあわせて総合的に判断することが、入学後のミスマッチを防ぐポイントです。進学実績の数字に振り回されすぎず、お子さま自身が「ここで頑張りたい」と思えるかどうかも大切にしていただければと思います。
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