「うちの子は私立が第一志望なんだけど、単願と併願ってどう違うの?」――富士見市・ふじみ野市・川越市エリアの保護者の方から、毎年5〜6月頃に多く寄せられる質問です。埼玉県の私立高校入試では、単願か併願かによって合格基準や入学金の扱いが大きく変わります。本記事では、単願・併願の基本的な違いから、お子さまの志望状況に合わせた選び方まで、保護者の方にもわかりやすく解説します。
単願・併願って何が違う?まず基本を押さえよう
単願(専願)とは
単願(専願とも呼びます)とは、その私立高校を第一志望として、合格したら必ず入学することを前提に受験する方式です。合格した場合は他の高校への進学を辞退するのが原則で、「入学の約束」を前提に学校側も基準を下げて評価してくれます。
単願では、個別相談会の場で内申点や北辰テストの偏差値をもとに「確約」を得やすく、入試本番で大きく失敗しない限り合格できる安心感があります。
併願とは
併願とは、公立高校(または他の私立高校)と並行して受験する方式です。公立高校を第一志望としながら、私立高校を「もし公立がだめだった場合の安全校(すべり止め)」として受験するパターンがほとんどです。
埼玉県の私立高校の場合、公立入試(2月27日)の前に私立入試(1月中旬〜下旬)があるため、先に私立の合格を手に入れてから公立入試に臨めます。この流れは富士見市・ふじみ野市・三芳町・志木市・川越市の中学生にとっても同様です。
単願・併願で何が変わる?3つの違いを確認しよう
① 合格基準(偏差値・内申点のボーダー)
単願の方が合格基準は低く設定されているのが一般的です。たとえば「単願なら偏差値52・内申30で確約、併願なら偏差値55・内申33」というように、単願の方が2〜5ポイント程度ボーダーが下がることが多いです。
この差は学校・コースによって異なりますので、秋の個別相談会では必ず単願・併願それぞれの基準を確認しましょう。担当の塾に相談すれば、各学校の基準一覧を確認してもらえます。EIMEIグループでも進路指導の一環として個別にご案内しています。
② 入学金・学費の優遇
多くの私立高校では、単願合格者に対して入学金の減額や授業料の優遇措置を設けています。学校によっては単願で入学すると入学金が無料になったり、特待生認定のボーダーが下がるケースもあります。
一方、併願入学者が公立不合格後に私立に入学する場合、入学金の「延納」制度を使える学校も多くあります。延納とは、公立入試結果が出るまで入学金の支払いを待ってもらえる制度で、経済的な負担を軽減できます。延納の期限や条件は学校によって異なります。
③ 進路変更の自由度
単願は入学することが前提なので、合格後に「やっぱり公立を受けたい」となっても原則できません(辞退は学校側との信頼関係を損なうため)。一方、併願は公立合格後に私立を辞退することが前提の方式ですので、進路の選択肢が広がります。
どちらを選ぶ?志望状況別アドバイス
- 私立高校が第一志望のご家庭:単願一択です。合格基準が下がり、確約も取りやすくなります。特に「どうしてもこの学校に行きたい」という強い意志がある場合は、単願で臨みましょう。
- 公立高校が第一志望のご家庭:私立は「安全校」として1〜2校を併願で受験するのが一般的です。偏差値60以上を狙う場合でも、確実に1校合格をキープしておくと精神的な余裕が生まれます。
- 公立・私立どちらも同等に検討しているご家庭:まず秋の個別相談会で各私立高校の単願・併願基準を確認し、お子さまの現状の内申点・北辰偏差値と照らし合わせて判断しましょう。
今の時期(5〜6月)にやっておくべき準備
単願・併願を最終的に決めるのは秋の個別相談会(10〜11月頃)ですが、今の時期から準備を進めておくことが大切です。
- 志望校リストを作成する:第一志望・第二志望・安全校の候補を3〜5校ピックアップ。夏の学校説明会・見学会で絞り込みましょう。
- 内申点を上げる(1学期定期テスト):6〜7月の定期テストは3年1学期の内申に直結します。富士見市の富士見中・南畑中、ふじみ野市の福岡中・大井中、三芳町の三芳中など、各校の中間・期末テストを大切に。
- 6月以降の北辰テストを受ける:早期から受験することで現在地を把握し、秋に向けた改善目標が明確になります。単願・併願どちらを選ぶにしても、北辰の結果が基準になります。
- 単願・併願の条件を塾に確認する:各私立高校の最新基準は毎年変わります。担当塾に最新情報を聞くのが最も確実です。
川越・富士見エリアの私立高校:単願・併願の傾向
富士見市・ふじみ野市・川越市エリアから通いやすい私立高校の、単願・併願の一般的な傾向を紹介します。いずれも参考値であり、最新の正確な基準は各学校または塾にご確認ください。
| 高校名 | 単願の特徴 | 併願の特徴 |
|---|---|---|
| 城西大附属川越高校 | 内申・偏差値ともに基準が下がる | 大学附属のため人気、基準高め |
| 西武文理高校 | 特待生ボーダーが下がりやすい | 偏差値55前後から確約可能なコース多数 |
| 山村学園高校 | 幅広いコース設定で単願しやすい | 公立安全校としての需要が高い |
| 聖望学園高校 | キャンパスの雰囲気重視で単願希望者多い | 飯能市まで通えるか通学確認が必要 |
| 武蔵越生高校 | スポーツ・音楽系コースで単願が多い | 比較的基準が低く安全校として利用されやすい |
| 星野高校(女子) | 看護・理系コースで単願者が多い | 女子の安全校として人気が高い |
新座市・志木市・川越市周辺でお子さまの進路を検討している保護者の方は、単願・併願の違いと現在の成績をセットにして、早めに塾に相談することをおすすめします。EIMEIグループでは、北辰テストの結果と内申点をもとに各私立高校の合格可能性を個別に確認しながら、単願・併願どちらが最適かをご一緒に考えます。
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