「古文は日本語なのに意味がわからない」「漢文の返り点がさっぱり」「定期テストで古文・漢文だけ白紙になる」——富士見市・ふじみ野市・志木市・新座市エリアの中学生を指導していると、国語の中でも古文・漢文を特に苦手とするお子さまが多くいます。現代語とは語順・語彙・助動詞のルールが大きく異なるため、感覚で読もうとしても太刀打ちできません。しかし基本の仕組みを押さえれば、古文・漢文は得点源に変わる科目です。本記事では、定期テストや埼玉県公立高校入試で点が取れる古文・漢文の勉強ステップを解説します。
なぜ古文・漢文が苦手になるのか——中学生に多い3つの誤解
多くの中学生が古文・漢文をつまずく理由は、「読み方のルールを知らないまま問題を解こうとしている」点にあります。具体的には次の3つの誤解が多く見られます。
- 誤解①「日本語だから何となく読める」:古文は現代語と同じ文字を使っていますが、「あはれ(しみじみとした趣)」「をかし(趣深い)」など意味が全く異なる単語が多数あります。現代語の感覚で読むと意味が逆になることも
- 誤解②「漢文は中国語だから覚えられない」:漢文は「返り点」というルールで日本語として読む仕組みです。記号の意味を覚えれば、実は読む順番は規則的で予測しやすい
- 誤解③「暗記だけで何とかなる」:単語を覚えるだけでは文の構造が読めず、記述問題で崩れます。最低限の文法知識(古文の助動詞の基本・漢文の構文パターン)と組み合わせることが必要です
古文の勉強ステップ|語彙→文法→音読の3段階
中学の古文は「竹取物語」「枕草子」「徒然草」「平家物語」など、教科書に掲載される作品が入試でも頻出です。次の3ステップを順番に取り組むことで、定期テストの古文問題で安定して得点できるようになります。
ステップ① 古文単語を30語押さえる
中学で押さえるべき古文単語は、入試頻出のものを絞れば30〜50語程度です。特に重要なのは「意味が現代語とズレているもの」です。
- 「いと」→ とても(very)
- 「あはれ」→ しみじみとした趣・感動
- 「をかし」→ 趣深い・おもしろい
- 「げに」→ なるほど・本当に
- 「おどろく」→ 目が覚める・はっとする(≠驚く)
- 「ありがたし」→ めったにない(≠感謝している)
暗記カードに単語と現代語訳を書いて、毎日5語ずつ確認する習慣をつけましょう。1週間で35語、1ヶ月あれば全頻出単語をカバーできます。
ステップ② 歴史的仮名遣いの読み方を覚える
古文には現代とは異なる「歴史的仮名遣い」が使われています。主なルールは次のとおりです。
- 「ゐ」→「い」 「ゑ」→「え」 「を」→「お」
- 語頭以外の「は行(は・ひ・ふ・へ・ほ)」→「わ行(わ・い・う・え・お)」に読む(例:「おもふ」→「おもう」)
- 「ぢ」「づ」→「じ」「ず」
これらは定期テストの「現代仮名遣いに直しなさい」問題で必ず出題されます。ルール自体は少ないので、1日で全パターンを覚えることができます。
ステップ③ 現代語訳を見ながら音読する
教科書の古文は、授業で現代語訳が配られます。その訳を参照しながら古文を声に出して読む「対訳音読」が最も効果的な定着法です。古文の音のリズムと意味が同時に頭に入り、文章全体の流れが体感できます。「枕草子」や「竹取物語」は短い段落ごとに音読を繰り返すことで、テスト本番でも文章が読みやすくなります。
漢文の勉強ステップ|返り点→書き下し文→内容理解
漢文は「返り点」という記号のルールさえ覚えれば、読む順番が規則的に決まります。感覚で読もうとするよりも、仕組みを先に理解してから文章に当てはめるアプローチが圧倒的に効率的です。
返り点の3種類を正確に覚える
- レ点:直下の1字を先に読む。「不レ食」→「食わず」(食の次に不を読む)
- 一・二点:「一」の字を先に読み、離れた「二」に返る。複数の字をまたいで読む順番を変える
- 上・中・下点:一・二点を挟む大きな返り点。一・二点の内側を先に読み終えてから返る
練習は「白文(返り点なしの漢字の羅列)に返り点を自分でつける」トレーニングが最も効果的です。明成個別では、漢文の返り点問題を繰り返し演習できるプリントで徹底指導を行っています。
書き下し文への直し方を練習する
返り点の順番で漢字を読み、ひらがなで助詞・助動詞を補いながら日本語の文として書き直したものが「書き下し文」です。定期テスト・高校入試ともに「書き下し文に直しなさい」という形式が頻出です。
ポイントは「再読文字(レ・白・未・将・当・応・宜・須・猶・由など)」の扱いです。「未」なら「いまだ〜ず」と2回読む規則があります。中学で必須の再読文字は5〜6種類に絞られるので、まとめて覚えてしまいましょう。
入試頻出の漢文作品を確認する
埼玉県公立高校入試の漢文では、「論語」「唐詩(春暁・静夜思など)」「戦国策」などがよく出題されます。作品ごとの大意(何についての話か)を把握しておくと、初見の文章でも文脈から意味が推測しやすくなります。川越高校・川越女子高校・富士見高校を志望する中3生は、夏休みまでに主要作品の大意を1つずつ確認しておきましょう。
定期テスト前の古文・漢文 直前対策
富士見市立富士見中学校・ふじみ野市立大井中学校・志木市立志木中学校・新座市立第三中学校など東武東上線沿線の中学では、2学期以降の定期テストで古文・漢文の配点が高くなる傾向があります。テスト1〜2週間前からは次の手順で仕上げましょう。
- 【1〜2週間前】語彙・ルールの確認:古文単語・歴史的仮名遣い・返り点のルールを総復習。暗記カードやノートまとめで確認
- 【1週間前】教科書の音読と現代語訳の暗記:テスト範囲の古文を声に出して読む。現代語訳の対応箇所を指でたどりながら意味と原文を結びつける
- 【3〜4日前】問題演習:授業プリント・ワークの問題を全問解き直す。返り点問題・書き下し文・内容一致問題を中心に演習
- 【前日】弱点の最終確認:間違えた問題と語彙を見直す。睡眠を削らず体調を万全にする
保護者の方にできるサポート
古文・漢文は、保護者の方が内容を知らなくても効果的に関わることができます。
- 音読を聞いてあげる:お子さまが古文を音読するのをそばで聞くだけで、「誰かに聞かせる」意識が集中力を高めます。読み方を直す必要はありません
- 「どんな話だった?」と聞く:現代語訳を自分の言葉で話させると、内容理解の確認になります。「竹取物語のかぐや姫って何した人?」という簡単な質問で十分です
- 塾の添削・演習を活用する:古文・漢文は独学での添削が難しい科目です。エイメイ学院では授業の中で古文・漢文の演習と解説を丁寧に実施しています。苦手意識があるお子さまほど、早めに専門的な指導を受けることをおすすめします
まとめ|古文・漢文は「仕組み理解」から始めると必ず点が取れる
- 古文単語30語を先に習得:現代語と意味がズレている語を優先して覚える
- 歴史的仮名遣いのルールを暗記:ルールは少なく、1日で全パターンを押さえられる
- 対訳音読で定着させる:現代語訳を見ながら繰り返し音読することで文の流れが体にしみこむ
- 漢文は返り点から入る:レ点・一二点・上中下点の3種類を正確に覚えてから文章演習へ
- 書き下し文・再読文字を押さえる:テスト頻出の記述形式に対応するために必須
- テスト前は音読→演習→弱点確認の順で:1〜2週間前から計画的に取り組む
鶴瀬・みずほ台・ふじみ野・上福岡・川越エリアの中学生のお子さまにとって、古文・漢文は「知らないと取れないが、知れば必ず取れる」得点源です。夏休みを活用して仕組みを理解し、2学期の定期テストに備えましょう。
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